英語の動名詞と不定詞の違いと使い分け、例文付きガイド
英語学習者の多くが直面する課題の一つが、動名詞(Gerund)と不定詞(Infinitive)の使い分けです。どちらも動詞の一形態でありながら、使い方や意味が異なるため、正しく理解しないと意味の違いに気づかず、誤解を招いてしまうこともあります。この記事では、動名詞と不定詞の違い、使い分けのコツ、さらには様々なシチュエーションでの具体例を紹介していきます。英語力をさらに向上させるために、ぜひ最後までお読みください。
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動名詞(Gerund)とは?
動名詞とは、動詞に「-ing」をつけて名詞の役割を果たす形です。動作や活動そのものを指す場合が多く、主語、目的語、前置詞の後に続く語など、さまざまな場所で使われます。
動名詞の基本的な使い方
主語として使う場合:動作そのものを主語にする際に動名詞を使います。
Swimming is fun.
(泳ぐことは楽しい。)
→「泳ぐ」という行為そのものが主語になっています。
目的語として使う場合:動詞の後に続く名詞的役割として使われます。
She enjoys reading.
(彼女は読書を楽しんでいます。)
→「enjoy」という動詞の目的語として「reading」が使われています。
前置詞の後に続く場合:前置詞の後には動名詞がよく使われます。
He is interested in learning French.
(彼はフランス語を学ぶことに興味があります。)
→「in」という前置詞の後に動名詞が続き、興味の対象が「学ぶこと」であることを示しています。
動名詞を取る一般的な動詞
以下の動詞は、目的語として動名詞を取ることが一般的です。これらの動詞は、行為そのものや習慣を強調するものが多いです。
enjoy(楽しむ):
I enjoy playing tennis.
(私はテニスをするのが好きです。)
avoid(避ける):
He avoided talking about the issue.
(彼はその問題について話すのを避けました。)
admit(認める):
She admitted making a mistake.
(彼女は間違いを犯したことを認めました。)
consider(考える):
We are considering moving to a new city.
(私たちは新しい街に引っ越すことを検討しています。)
finish(終える):
He finished writing the report.
(彼はレポートを書き終えました。)
動名詞のその他の使用例
I can’t stand waiting in long lines.
(私は長い列に並ぶのが我慢できません。)
→動名詞「waiting」が嫌いな行動を表しています。
They kept talking even though the meeting had started.
(会議が始まっていたのに彼らは話し続けました。)
→「keep」は動作が続いていることを示し、「talking」でその動作を具体的に表現しています。
She suggested going to the park.
(彼女は公園に行くことを提案しました。)
→「suggest」は動名詞を取る動詞の一例で、提案された行動が「going」として示されています。
不定詞(Infinitive)とは?
不定詞は、動詞の原形に「to」をつけた形で、「~すること」という意味を持ちます。目的や意図を示すことが多く、未来の行動や望むことを表す場合に使われます。不定詞は、主語、目的語、形容詞の補語、または目的を表す副詞としても使用されます。
不定詞の基本的な使い方
目的を表す場合:何かをする目的を説明する際に使います。
I went to the store to buy some bread.
(私はパンを買うためにお店に行きました。)
主語として使う場合:動作そのものが主語になることがあります。
To study hard is important.
(一生懸命勉強することは大切です。)
目的語として使う場合:動詞の後に続いて「~すること」を意味します。
She decided to travel to Europe.
(彼女はヨーロッパに旅行することを決めました。)
不定詞を取る一般的な動詞
不定詞を目的語として取る動詞は多く、これらは通常、望む行動や未来の出来事を表す場合が多いです。
want(望む):
He wants to learn English.
(彼は英語を学びたいです。)
decide(決める):
She decided to leave early.
(彼女は早く帰ることを決めました。)
plan(計画する):
They plan to start a new business.
(彼らは新しいビジネスを始める計画を立てています。)
hope(望む):
We hope to visit the museum soon.
(私たちは近いうちに博物館を訪れることを望んでいます。)
不定詞のその他の使用例
He offered to help with the project.
(彼はそのプロジェクトを手伝うことを申し出ました。)
→「offer」は不定詞を目的語に取り、具体的な申し出の内容を示しています。
I need to study for the exam.
(私は試験のために勉強する必要があります。)
→「need」は「to study」で必要な行動を具体的に表現しています。
It is important to drink enough water.
(十分な水を飲むことは重要です。)
→「to drink」が行動の重要性を示しています。
動名詞と不定詞を取る動詞の使い分け例
remember(覚えている)
動名詞(Gerund): 既に行った行動を覚えている場合に使用します。
I remember locking the door.
(私はドアをロックしたのを覚えています。)
→ 過去に行った動作を思い出していることを意味します。
不定詞(Infinitive): これからすることを忘れずに行うという意味で使われます。
Remember to lock the door.
(ドアをロックするのを忘れないでください。)
→ 未来の行動について指示している例です。
forget(忘れる)
動名詞(Gerund): 過去の出来事や行動を忘れる際に使用します。
I will never forget meeting her for the first time.
(彼女に初めて会ったことは決して忘れません。)
→ 過去の経験に焦点を当てています。
不定詞(Infinitive): 何かをすることを忘れる、またはし忘れる場合に使用します。
He forgot to turn off the lights.
(彼は電気を消すのを忘れました。)
→ 未来に行うべき行動を忘れたことを示しています。
try(試みる)
動名詞(Gerund): 試しに何かを行う、試行錯誤の意味を持ちます。
You should try taking this medicine to see if it helps.
(その薬を試してみて、効果があるか見てみてください。)
→ 効果を確認するために試すという意味です。
不定詞(Infinitive): 特定の行動を実行しようとする場合に使われます。
I tried to lift the box, but it was too heavy.
(箱を持ち上げようとしましたが、重すぎました。)
→ 努力して行動を行おうとしたが、成功しなかった状況を示しています。
stop(やめる、止める)
動名詞(Gerund): 行動そのものをやめる際に使います。
She stopped smoking last year.
(彼女は昨年、タバコをやめました。)
→ 習慣的な行動をやめたことを示しています。
不定詞(Infinitive): 別の行動を行うために一時的に行動を止める場合に使用します。
He stopped to smoke on his way to the office.
(彼はオフィスへ行く途中でタバコを吸うために立ち止まりました。)
→ ある目的のために動作を一時的に止めたことを表しています。
regret(後悔する)
動名詞(Gerund): 過去に行ったことについて後悔している場合に使います。
I regret saying those words to her.
(彼女にあの言葉を言ったことを後悔しています。)
→ 過去に行った行動に対する後悔を示しています。
不定詞(Infinitive): これから行うことに対する後悔や残念な気持ちを表す場合に使います。
We regret to inform you that your application was unsuccessful.
(残念ながら、あなたの申請が不合格だったことをお知らせいたします。)
→ 通知する際に使われるフォーマルな表現で、これから行うことに対して残念な気持ちを表しています。
mean(意味する)
動名詞(Gerund): 行動や結果として意味することを表します。
Being a doctor means working long hours.
(医者になるということは、長時間働くことを意味します。)
→ その行動や状態が持つ意味を示しています。
不定詞(Infinitive): ある目的や意図を示す場合に使います。
I didn’t mean to hurt your feelings.
(あなたの気持ちを傷つけるつもりはありませんでした。)
→ 意図していない行動を表しています。
go on(続ける)
動名詞(Gerund): 現在の行動を続ける際に使います。
He went on talking even though everyone was tired.
(彼は皆が疲れているのにもかかわらず、話し続けました。)
→ 同じ行動を続けていることを示します。
不定詞(Infinitive): 別の行動に進む際に使います。
After the meeting, she went on to explain the new project.
(会議の後、彼女は新しいプロジェクトの説明に進みました。)
→ 次の行動や段階に進むことを示しています。
動名詞と不定詞の違いを理解して英語習得へ!
動名詞と不定詞は、英語学習者にとって最も重要な文法の一つです。正しい使い方を覚え、例文を通じて理解を深めることで、より自然な英語を話せるようになるでしょう。たくさんの例文に触れ、実際に自分で文を作りながら練習することが、習得への近道です。
動名詞と不定詞に関するFAQ(よくある質問)
Q1: 動名詞と不定詞はどうやって使い分ければ良いのですか?
A1: 動名詞(動詞 + -ing)と不定詞(to + 動詞の原形)は、動詞によって使い分けが異なります。一般的に、動名詞は「行為そのもの」を指し、不定詞は「意図」や「目的」を示す傾向があります。例えば、「enjoy」のような動詞は動名詞を取り、「want」のような動詞は不定詞を取ります。動詞ごとに使い方が異なるため、覚える必要があります。
例:
I enjoy swimming. (私は泳ぐことを楽しみます。)
I want to swim. (私は泳ぎたいです。)
Q2: 同じ動詞でも動名詞と不定詞で意味が変わる場合がありますか?
A2: はい、一部の動詞は動名詞と不定詞の両方を取りますが、それぞれ意味が異なる場合があります。例えば、「remember」や「stop」のような動詞は、その後に動名詞が続くか、不定詞が続くかによって異なる意味になります。
例:
I remember locking the door. (私はドアをロックしたのを覚えています。)
Remember to lock the door. (ドアをロックするのを忘れないでください。)
Q3: 動名詞と不定詞の使い方にはルールや例外がありますか?
A3: 動名詞と不定詞の使い方には基本的なルールがありますが、例外もあります。例えば、「begin」や「start」のような動詞は動名詞と不定詞の両方を取ることができ、意味がほとんど変わりません。一方で、「try」や「stop」のような動詞は使う形によって意味が異なるため、文脈に応じた使い分けが必要です。
例:
She began to cry. / She began crying. (彼女は泣き始めました。)
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